平日の夕方に釣りに行ける!

という年にほんの数日しかないという、

激レア日。

ナイロン30lbにスナップを結び、迷わずA.C.9インチを通す。

鮎の居そうな瀬と淵の隣接したエリアを選択。

ひと通り流すも気配なし。

増水気味で、いかにも!　やったけど、今日は時間にゆとりが有り、

場所にルアー合わすのではなく、このルアーに場所を合わす。

という戦略の為、下流へ。

車の窓を開け、ボリュームを下げ、耳を澄ましながらゆっくりと川沿いを観察。

夏の終わりを感じる涼しい風を浴びながら到着。

水位は高めで緩やかに川も流れてはいるものの、

肝心の流れ込みからの水がちょろちょろ...

良く見ると、まだ水から上げられて間もないが、すでに息絶えた鯔が捨てられている。。。

先行者と思われる。

外道は捨てる...



なんて自分勝手なんだ!

と、心で叫び、いろいろと考えてしまった。。。

気を取り直し、取り込み位置に玉網をセット。

いつもの様に少し離れた位置から足元を探る。

反応なし。

近くに生えている木のオーバーハングへピッチング。

スプールをサミングしながらロッドを持ち上げ、静かに着水。

ちょんちょん...

『っボゴン!!!』

いつもより音がデカイ・・・

「間」を持ってスッとアワセる。

水面下ではA.C.9インチの腹を横から咥えた鱸が首を振っている!!!

平常心を保つのが精一杯。

そして足元での突っ込み、ジャンプを何回か繰り返し・・・

ついに観念し、ランディング!!!!



ついに...

A.C.Minnow 9inchで。

自分で組んだロッドで。

鱸。




うぉぉぉぉぉ


しばし余韻に浸る。

。。。。。



リリース。



そしてさっきの鯔を川へ帰し、何ヶ所か行ってみるも、

さっきの出来事が頭から離れず、早めの帰宅。

そしてもう1回、誰も居ないリビングで余韻に浸る。。。